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岡山大学学術成果リポジトリ(OUSAR)

岡山大学学術成果リポジトリについて

岡山大学では岡山大学学術成果リポジトリ(OUSAR)を運用しています。
本学の機関リポジトリは、これまで4万件以上のコンテンツを収集し、公開してきました。
機関リポジトリに論文等の学術成果を登録することで、セルフアーカイブ(著者が、所属機関のリポジトリに自分の論文を公開すること)を行うことができます。この方法によるオープンアクセスは、グリーンオープンアクセスと呼ばれます。

現在、学内発行の雑誌・紀要などは電子化が進んでいますが、学会等が発行している学術雑誌に掲載された論文のリポジトリ登録件数は相対的にあまり多くありません。

「読みたい学術情報に、自由にアクセスできる」ことが理想ですが、近年では学術雑誌契約の高騰と厳しい財政事情を背景に、電子ジャーナルのパッケージ契約を終了する機関が増えてきました。また、APC(Article Processing Charge, 論文掲載料)を支払ってオープンアクセスにする「ゴールドオープンアクセス」というモデルが普及していますが、APCも値上がりの傾向にあります。
このように、商業化が進むにつれて、学術情報のオープンな流通に支障がでてきています。

しかし、リポジトリで論文を保存・公開してオープンアクセスにすると、インターネットを使える人は誰でもその論文を読むことができるようになります。
各機関の機関リポジトリに学術成果を保存することは、生み出された学術成果を各機関の責任において、長期保存することにつながります。多くの研究者がセルフアーカイブの取り組みに参加することによって、インターネットから入手できる学術情報の総量が増えることになりますので、研究者コミュニティ、さらにはひとりひとりの研究者自身のためにもなります。

たとえ著作権を出版社が留保していても、著者最終原稿(Accepted Manuscript)であれば、多くの出版社がリポジトリ登録を認めています。
著者最終原稿は、査読後の校正や組版が反映されていないものになるので、有料で購読する出版社版とは版が異なるものです。しかし、著者が出版社に提出し、受理された原稿を保存することになるので、質的には同等のものを登録することになります。

データは登録フォームから、簡単に送信できます。ぜひ、岡山大学構成員の皆様の学術成果をご提供ください。

リポジトリに登録するメリット

機関リポジトリに登録することは、上記に挙げたほかにも様々なメリットがあります。

  • 論文ファイルの公開を、著者の負担なく附属図書館に委託することができます。
  • 社会に対する説明責任を果たすことにつながります。
    • セルフアーカイブは、雑誌価格の上昇への対応措置ということだけでなく、公的資金で生み出された学術情報を公開して社会に還元することにより、説明責任を果たすという側面もあります。
  • 研究成果の視認性が向上します。
    • リポジトリのコンテンツは2020年度、約240万回ダウンロードされています。
    • 附属図書館では、論文ファイルに「タイトル」「書誌情報」「抄録」などのメタデータを付与して、リポジトリに保存・公開します。このメタデータは国立情報学研究所に収集され、世界中のデータベースとデータを連携します。このことにより、Google Scholarをはじめとする検索エンジンからはもちろん、CiNii Researchや国立国会図書館サーチなどのデータベースからも論文がヒットするようになります。

著作の登録について

Webフォームから簡単に送信できます。詳しくは著作の登録・公開手順をご覧ください。

学内刊行物を電子ジャーナルとして公開できます

学内に事務局がある学会や、本学の構成員が代表を務める学会で発行された学術雑誌、研究紀要、研究報告書をリポジトリで公開できます。
コンテンツを継続的に登録する場合は、発行者(学会、編集委員会)と附属図書館の間で協定を締結し、協定に基づいてコンテンツ登録を行います。
コンテンツ登録に関する協定書(例)(学内限定)

学内刊行物にはDOI(Digital Object Identifier)を登録します。DOIは、学術成果の国際的な識別子です。https://doi.org/ をDOIの前に置いてリンクすることで、学術成果が存在するWebサイトのURLに変換されます。

刊行物の登録については、担当にお問い合わせください

博士学位論文のインターネット公表

2013年度より学位規則が改正され、学位取得者は博士学位論文を(従来の印刷公表に代えて)インターネット公表することが義務化されました。
インターネット公表は授与大学の協力を得て行うこととなっており、岡山大学では岡山大学学術成果リポジトリでの公表となります。

博士学位論文は、学位取得者の研究成果としてのみならず、学位授与大学の大学院教育の成果でもあります。博士学位論文はとりわけ、専門分野の最新動向を反映するものとして、利用ニーズが高いという状況があります。

文部科学省 科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会報告書「学術情報の国際発信・流通力強化に向けた基盤整備の充実について」

登録については、学位論文登録・公開手順をご覧ください。

お問合せ先

岡山大学附属図書館 情報整備グループ
電話: 086-251-7315(内線7315)
Eメール: libcat◎adm.okayama-u.ac.jp (◎を@に変えて送信してください)