附属図書館と岡山県立岡山聾学校高等部との協働学習事業により、同校3年生の生徒2人が製作した木製ベンチ2台が納品され、中央図書館2階「ムラタアカデミア」に設置しました。
本事業は、木工を学ぶ総合デザイン科産業デザインコースの3年生が授業の一環として、県内の公共施設や企業等の依頼を受け、約1年間かけて木工品を製作するものです。作品の受注から納品までの過程を体験することにより、木工製作の技術だけではなく、顧客のニーズを読み取り、自分の思いを顧客に伝える活動を通して総合的なコミュニケーション力を習得することを目的としています。
本年度は、附属図書館から中央図書館2階「ムラタアカデミア」に設置するベンチの製作を生徒2人に依頼。2020年5月27日に打ち合わせと現地調査をオンラインで行った後、2020年9月25日に実施したデザイン検討会では、生徒が模型を元に複数のデザイン案のプレゼンテーションを行い、それぞれのアピールポイントや工夫点について説明を受けました。
2021年2月19日の完成披露発表会には、1年生の後輩2人を含む、聾学校、附属図書館の関係者20人が参加。3年生2人がそれぞれ製作したベンチ「イエス・ザ・ベンチ」と「睡眠注意」について、生徒たちが模型から改善したことや製作に苦労したことなどのエピソードを説明し、長く使ってもらえるベンチを製作したいという熱い思いを話しました。質疑応答では、参加者らが実際の作品に手を触れ、座り心地を確かめながら、木材の性質や加工技術について活発に意見を交わしました。
生徒からは、「自分のイメージした通りのベンチができて、達成感と喜びでいっぱいです。この経験を卒業後の生活に活かしていきたいと思います」と感想を話しました。今津勝紀附属図書館長は、「岡山大学の図書館は、人との交流により何かを生み出す空間です。交流のためにも納品いただいたベンチを大切に使っていきます」とお礼を述べました。
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(21.02.24)