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憲法 事例問題起案の基礎

憲法 事例問題起案の基礎

編著:岡山大学法科大学院公法系講座
A5判 114ページ
定価: 1,324円(本体1,204円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-60-9

概要

法科大学院の演習科目の一つである憲法(人権)の、岡山大学オリジナル教科書です。 司法試験の公法系(憲法)の問題では、人権侵害が争われる紛争を解決するために必要な憲法解釈の手法が問われることが多く、本書は、憲法解釈において共通する思考法を示し、系統的に説明することを目的としています。より深く憲法を理解でき、また、実践的に司法試験の答案を起案できるよう工夫されています。

目次

第1章 総 説
第1節  起案における一般的な注意事項
第2節  原告の主張
第3節  被告の反論
第4節  「あなた自身の見解」
第5節  司法試験論文式試験の出題趣旨・採点実感について

第2章 自由権を制約する法令の合憲性審査
第1節  憲法問題の提起
第2節  合憲性判断の枠組み
第3節  違憲審査基準の適用
第4節  原告の主張
第5節  被告の反論および「あなた自身の見解」
第6節  三段階審査論

第3章 積極的権利に対する違反の合憲性審査
第1節  総 説
第2節  原告の主張
第3節  被告の反論および私見

第4章 平等違反の合憲性審査
第1節  憲法問題の提起
第2節  合憲性の判断
第3節  基本の問題設定以外の平等適合性の論じ方

第5章 適用違憲
第1節  概念の整理
第2節  適用違憲の論証
第3節  法令違憲との関係

第6章 処分違憲
第1節  総説
第2節  処分違憲の論証
第3節  法令違憲の主張との関係

第7章 文面審査
第1節  総説
第2節  明確性の法理(漠然性または過度に広汎性の故に無効)
第3節  「検閲」の禁止

第8章 政教分離違反の合憲性審査
第1節  訴訟の形式
第2節  問題提起
第3節  合憲性判断の枠組み
第4節  目的効果基準の適用

第9章 委任立法・条例の合憲性が争われる場合
第1節  委任立法・条例に特有な違憲の主張
第2節  委任立法
第3節  条例制定権の限界