岡山大学出版会

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東アジアの共通善 和・通・仁の現代的再創造をめざして

東アジアの共通善 和・通・仁の現代的再創造をめざして

編集:荒木 勝:監修、邊 英 浩
四六変型判 246ページ
定価: 825円(本体750円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-53-1

概要

岡山大学版教科書。キャンパス・アジア(CAMPUS Asia)は「東アジアの共通善を実現する深い教養に裏打ちされた中核的人材育成プログラム」というタイトルを掲げ、真に深い連帯に支えられた東アジアの新しい共同体を創っていく人材の育成に取り組んで参りました。
本書では、この教育プログラムを背景に、「共通善」を更に探求し創造していくための出発点として、中国における仁、韓国における通、日本における和という価値観が取り上げられ、大変分かりやすく解説されています。こうした伝統的な価値観を深く知るとともに、将来の東アジアを支える新しい価値観を作り出していくことに貢献できれば、と考えています。

目次

監修者序文
編者序文
第一章 共通善とは何か・その根本的課題は何か
第二章 東アジアの共通善は仁・通・和の相関連動態
第三章 東アジアの社会と共通善
第四章 「和」について
第五章 日本思想における「和」―「和を以て貴しとなす」と「和敬清寂」をてがかりにして
第六章 平和としての「和」―「平和とは人間の生命を尊ぶこと」
第七章 中国の「通」思想1
第八章 韓国の「通」思想
第九章 日本の「通」思想
第十章 中国伝統儒教の「仁」―原始儒教における「仁」
第十一章 中国近代思想の「仁」―梁漱溟における「仁」の再生
第十二章 仁
第十三章 欧米の共通善と東アジアの教育
あとがき
年表
参考文献
執筆関係者紹介