岡山大学出版会

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テキストブック経営戦略

テキストブック経営戦略

著者:北 真収
A5判 322ページ
定価: 1,362円(本体1,238円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-31-9

概要

経済学部および大学院社会文化科学研究科組織経営専攻の専門教育科目の一つである経営戦略論の岡山大学オリジナル教科書です。
理論的知識だけでなく、その理解度を高めるための実際例(ケース)を組み合わせた構成になっています。

目次

はしがき

序 章 経営戦略とは何か
経営戦略、経営理念・ビジョン・ミッションとの関係、
企業ドメインの定義、コア・コンピタンス、事業戦略、
事業の波及効果と企業戦略


第1部 事業の競争優位
TOPICS 日本のLCC

第1章 コストの優位性
コスト・リーダーシップ戦略、規模に関連したコスト要因、
蓄積された経験に関連したコスト要因、
生産能力(キャパシティ)利用に関連したコスト要因、
余剰在庫の削減に関連したコスト要因、
ショートケース(LCC)

第2章 便益の優位性
便益と差別化、垂直的差別化・水平的差別化、
製品・サービスそのものの差別化、製品以外での差別化、
技術ブランドによる差別化、差別化の効果、
コストと差別化の同時追求、
ショートケース(サムスン電子、テスラ・モーターズ社)

第3章 先発の優位性
先発の優位と不利、先発優位の源泉、先発企業の戦略、
参入障壁と参入阻止戦略、
ショートケース(事業化を阻む既成概念、先発企業の失敗)、
コラム(成功からの学習)

第4章 後発の優位性
後発優位の条件と逆転、先発企業・リーダー企業の潜在的弱点、
後発企業の戦略行動、市場参入戦略、
ショートケース(半導体製造装置)、
コラム(先発か後発か)

第5章 オープン化の優位性
標準規格と公的標準、事実上の標準、競争戦略、
オープン化(オープン・イノベーション、戦略的提携)、
ショートケース(規格間競争)、
コラム(船舶用コンテナ)

第6章 環境・資源の分析と戦略選択
外部環境分析(マクロ環境、産業・業界、市場・顧客、競合)、
内部資源分析、統合分析、戦略選択



第2部 企業の持続的成長戦略
TOPICS モバイル事業のクロスボーダーM&A

第7章 統合と分化
統合と分化、統合の動機、分化の動機、内製か購買かの決定、
モジュール部品と分業、ショートケース(鴻海精密工業)

第8章 多角化・新規事業
成長戦略としての多角化、多角化の動機、
多角化のタイプと測定指標、関連型多角化と非関連型多角化、
多角化の効果と陥りやすい誤り、資源の配分、
ショートケース(花王の新規参入)、
コラム(PPM チャート)


第9章 企業の合併・買収
M&Aとは、買収の動機、買収のメリット・デメリット、
買収の成否を左右する要因、
買収後のマネジメント、ショートケース(日本たばこ産業、欧州での敵対的買収)、
コラム(A&D 戦略)

第10章 技術変化と転換・移行戦略
技術変化のパターン、転換・移行への遅れ(組織慣性とエントロピー、
サンク・コスト、マイオピア、コンピタンスの罠、ルーチン・認知枠組み)、 転換・移行への対応
ショートケース(富士フイルム)

第11章 ターンアラウンド
ターンアラウンド、業績の衰退、企業リストラクチャリングの視点、
ターンアラウンドの目標と必要な行動、業績回復の要因、
ショートケース(商船三井)

第12章 企業の持続的な優位性
持続的競争優位の構図、経営資源と無形資産、
組織能力と進化能力、コア・コンピタンス、主要成功要因、模倣障壁、
ビジネスモデルの概要、ショートケース(スーパーホテル)

終 章 戦略の実行
創発プロセスの視点、意思決定プロセスのあり方、
トップのコミュニケーションのあり方、組織編成のあり方、業績評価のあり方、

おわりに
参考文献
索引
企業名・商品名など索引、事項索引