岡山大学出版会

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揺らぎの中の日本文化

揺らぎの中の日本文化

編著:新納 泉、鐸木 道剛、山口 和子
A5判 354ページ
定価: 2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-03-6

概要

岡山大学文学部の4年間にわたるプロジェクト研究の成果を発表したシンポジウムの報告書です。
学外からも著名な先生方にご参加いただき、日本文化の多面的再考を目的とした、内容の充実した1冊となっています。

目次

まえがき (辻 星児)
第1章 米作国家のはじまり (平川 南)
第2章 日本文化はどう構築されたか ― 先史時代の人・モノ・こころ (松木 武彦)
第3章 コメント 「日本」をめぐる若干の論点 (今津 勝紀)
司会まとめ 鼎談を終わって (新納 泉)
第4章 夢幻能を孕む後戸という場所 (松岡 心平)
第5章 『雨月物語』「吉備津の釜」の怪異と語り (山本 秀樹)
第6章 死者が歌を詠み出す時 ― 六条御息所の死霊の詠歌を巡って ( 田仲 洋己)
第7章 われらが内なる心の闇 ― イェイツと能を結ぶもの (坂部 恵)
第8章 怪異の物語 ― 修羅能と「場所の掟」 (西村 清和)
第9章 古代中国に於ける怪異と小説 ― 唐代伝奇「南柯太守伝」をめぐって (岡本 不二明)
第10章 表現の力学としての逸脱と規範 ― 「閑情賦」「長恨歌」「鶯鶯伝」「河間伝」を素材とし (下定 雅弘)
司会まとめ 日本における怪異と美意識 ( 山口 和子)
第11章 大原美術館設立と古美術コレクション ― 無為堂のエジプトマニアから民藝運動へ (鈴木 まどか)
第12章 伝統中国からみた日本美術 ― 非対称の視線 (宮崎 法子)
第13章 グローバリズムと日本現代美術 (秋元 雄史)
第14章 日本とアラスカのイコン ― 山下りんとアレウト人画家クリューコフ (鐸木 道剛)
第15章 外から見た日本美術 ― 日本美術研究の立場から (伊藤 大輔)
司会まとめ 外から見た日本美術  (鐸木 道剛)
あとがき (倉地 克直)