岡山大学出版会

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教育科学を考える

教育科学を考える

編著:小川 容子、松多 信尚、清田 哲男
A5判 370ページ
定価: 2,970円(本体2,700円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-77-7

概要

教育は、学校教育だけでなく、あらゆる場所、あらゆる時、あらゆる人に存在し、人の変容や人と人に相互作用を及ぼすものと考えることができます。
学問分野の専門的知見の追求と専門を超えた実証的統合的科学として教育を捉える書となっています。

目次

まえがき

序章 教育の可能性
  第1節 教育の力、教育の可能性
  第2節 教育科学専攻立ちあげの経緯
  第3節 教育科学専攻の理念
  第4節 本書の構成

第1章 科学教育とは何か
  第1節 西洋における教育科学の成立
  第2節 日本における教育科学の成立
  第3節 教育科学の意義と課題

第2章 PBLから見る教育科学
  第1節 PBLのニーズと重要性
  第2節 岡山大学大学院教育学研究科教育科学専攻におけるPBLの理念

第3章 岡大PBL実践の現在
  第1節 岡山大学大学院教育学研究科教育科学専攻のPBLで育成する力
  第2節 PBL(キャリア教育)の実践例:教員の指導方針と学生活動の実際
  第3節 PBLのマネジメント

第4章 感創から考える
  第1節 感創という考え方
  第2節 音楽表現と「感創」
  第3節 感創を身体表現(ダンス)の観点から考える

第5章 データサイエンスから考える
  第1節 計量経済学からみた教育科学の方法
  第2節 特別支援教育とシングルケースデザイン
  第3節 エビデンスからより良い実践を志向する

第6章 教科の枠組みから考える
  第1節 PBLの問いをことばから考える
  第2節 PBLの問いを社会の問いと結びつける
  第3節 アートの学びの視点からPBLの問いを考える
  第4節 地球産業の遺構から環境教育を考える
  第5節 気候を軸とする学際的・探究的学びから発見する「異質な他者」の世界
      ードイツと日本の季節サイクルや季節感の比較を例にー

第7章 これまでの枠組みを超える
  第1節 教育現場で求められる創造性
  第2節 「木育」を事例に
  第3節 創造性教育の視点からの子供博物館(Children's Museum)の可能性と課題
  第4節 衣生活の創造と教育科学
  第5節 「家族になる」を捉えなおすー高等学校家庭科の学習を手掛かりに
  第6節 高等学校国語科「文字国語」による国語科の質的変化と拡大
  第7節 PBLによる教育的関係の超克

第8章 大学と地域の新しい協働をアートが結ぶとき
  第1節 はじめに
  第2節 前提としての国吉康雄という文化芸術資源
  第3節 岡山大学学術研究院教育学域『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』の設置理由と評価
  第4節 研究・顕彰活動の実践手法としての探究型の美術鑑賞プログラムの開発
  第5節 「国吉型・対話と探究による地域芸術文化資源運用モデル」を地域に
  第6節 『And Recovering Them そして、それらを回復する』展について
  第7節 まとめと今後
  コラム 国吉康雄が岡山で見たもの、学んだものー明治期の美術と美術教育
  コラム 「国吉祭 2019 CARAVAN in 鯉が窪の実施経緯について」

終章 教育科学の次章に向けてー教育科学専攻の展望と課題ー
  第1節 教育科学専攻修士課程プログラムの意義
  第2節 共創プログラムのグローカル展開ー地域社会から世界へー
  第3節 取り組むべき新しい研究テーマ
  第4節 期待される新しい技術の導入と教育革新

あとがき

執筆者一覧