東北アジアの幸福観

編著:荒木 勝・下定 雅弘・山口 和子
B5判 146ページ
定価: 1,572円(本体1,429円+税10%)
ISBN: 978-4-904228-18-0
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概要
本書は、2009年12月13日に岡山大学社会文化科学研究科主催により開催された国際シンポジウム『東北アジアの幸福観』の発表を基礎にして若干の増補を行った、シンポジウムの成果の報告集である。
東北アジアの幸福観は、共通点を持ちつつも、中国・韓国・日本のそれぞれの社会では、それぞれの特徴を持った幸福観が形成されているだろう。討論を通じて、三者の共通点と相違、西欧から見た東北アジアの幸福観の特徴が浮き彫りになることを目指している。(中国語、韓国語で発表された討論もあるが、日本語に翻訳して掲載している。)
目次
東北アジアの幸福観 国際シンポジウム報告集
目 次
はじめに 荒木 勝
目次
凡例
シンポジウムの趣旨 荒木勝・下定雅弘・山口和子
一 アジアにおける幸福観―中国と韓国―
響応の幸福観 丘山 新
道教の生を楽しむ教義とその中国人に与えた影響 汪 涌豪
【討論】
陶淵明や白居易が語りかける幸福(淵明を中心に) 下定 雅弘
【討論】
中国人の幸福観―家族至上主義と「知足」の哲学― 下定雅弘
韓国の社会福祉―社会幸福:生態体系 グローバル社会福祉とジェンダー 朴 恵仁
古代朝鮮半島人の人生とアジアの幸福観 梁 会錫
【討論】
二 日本における幸福観
近代日本における道徳と幸福 高橋 文博
【討論】
日本の造形と自然観―景の中の幸福をめぐってー 須賀 みほ
三 西洋における幸福観
共生交歓における知足と幸福への意志 J・ハイジック
世俗主義の幸福論 小田川 大典
【討論】
西洋の幸福観―西洋古代人の幸福観を中心にー 荒木 勝
四 コメンテーターの問題提起
幸福観を論ずる幸福 大橋良介
朴恵仁氏と梁会錫氏の発表について 金文京
残る課題 山口和子
おわりに 山口和子
編集後記 下定雅弘